まちのガラスたち。
埼玉で車をガンガン乗り回していた私ですが、鳥取に来てからの移動手段はほぼ歩き。
いつもきょろきょろしながら、ゆっくり歩いているのでいろいろ気になる。
その中のひとつがすりガラスだった。
すりガラスを写真におさめる姿は不審者そのものなので、完全に人目を気にして撮っています。そのため、少し見づらい角度の写真もありますので、ご了承ください。
名前をつけながら、少しご紹介していきます。
その1
「忍たま乱太郎」
その2
「絡み合う鳩たち」
その3
「ゆるいテトリス」
その4
「女子か!」
その5
「ブーメランの逆襲」
なんとなく種類の限界が見えてきた気がしないでもないので、おそらくこのシリーズは長続きしないと思います。でも、なるべくがんばります。
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文字のオーラ。
出会ったのは、去年の11月に初めて鳥取砂丘を訪れた時だった。でも、店内には入っていない。
もう、火曜サスペンスオーラが出まくっていた。
砂丘を舞台にしたサスペンス放送が決まったら、ぜひこの写真をそのまま使っていただきたいところだ。
「砂丘フレンド」というタイトルから、複雑な友人関係のもつれが原因になるだろう。小さい時から砂丘が遊び場になっていた幼馴染3人(男2人・女1人)がいつからか友達以上の感情に気づいてしまう。
僕は3年間、海外出張をしていた。いつも近くにいた僕が3年もの間いなくなることは、彼女にとても寂しい思いをさせてしまっていた。だから、帰ってきたら、彼女にプロポーズをすると決めていたんだ。小さい頃からたくさんの時間を共に過ごしたあの馬の背で。会えなかった3年間をゆっくりと取り戻していくつもりだった。でも、僕が悪いんだ。3年もほったらかして。彼女にとって、幼馴染の僕の代わりになれるのは、同じ幼馴染のあいつしかいないから仕方がない。でも、悔しい。抑えきれない。彼女の隣にいるのは、僕のはずだったのに。
そうか。あいつがいなくなれば・・・あいつの代わりは僕しかいなくなる・・・・・。
どうして、3人は2人と1人に別れなければならないのか。楽しかったあの頃みたいにはどうしてもできない・・・。どうしても・・・。
火曜サスペンス劇場「砂丘フレンド」
調べてみたら、火曜サスペンス劇場のロゴのタイトルのフォントは、Wikipediaによるとゴナの斜体というフォントらしい。ゴシック体に近く、「砂丘フレンド」のようなフォントの要素は全くない。
それなのに、この「砂丘フレンド」の文字は、私にサスペンスを連想させ、ストーリーまでも妄想させてくれる。
文字は、こんなにも世界を広げてくれるのだ。
おかげで毎日が楽しい、そう思い込ませてくれる。感謝マジック!!
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はにわがすき。
さきたま古墳公園の続き。
ミステリアスな彼が眠っている「古墳展示館」で入園料を払うと、同じチケットで入れる「さきたま史跡の博物館」。
中には「国宝展示室」と「企画展示室」がある。
まずは国宝展示室へ。
1500年以上前の日本を語る115文字が刻まれた金錯銘鉄剣、どうしても卑猥な形に見えてしまう鈴杏葉など。さすが国宝、なんの知識もなかった私にも人並みの感動を与えてくれた。
国宝展示室にありながら国宝には指定されていない彼ら。
なぜか、みんな悲しそうだった。
「う、うそだろ・・・。」悲しむ友人たち。
「ぼく、彼女といつも一緒だったんだ。」肩を落とす馬。
「昨日は、あんなに嬉しそうにしてたのに・・・」目に涙を溜める鳥たち。
好きな男に愛されながら、首を絞められたような、なんとも言えない色っぽい表情をしている彼女がそこにいた。
「みんな、心配かけてごめんね。でも、わたし幸せだったんだ・・・。」
うん。一通り妄想が終了したので、企画展示室へ向かう。
そこにはひとりの王子様が心細そうに立っていた。
(こっそり下界に遊びに来てしまったけど、トイレが見つからない・・・・どうしよう・・・)
王子「すみません、トイレはこの近くにありますか??」
男「あっちやで!」
女「いや!!こっちでしょ!!」
男「あっちだ!!」 女「こっちよ!!」
2人「さぁ!!どちらを選ぶかはあなた次第!!」
王子「うーーーーん、こっち!!」
(こっちの方に来てみたけど、見つからないじゃないか・・・。)
王子「すみません、この辺にトイレありますか??」
お調子者「ほぇ??といれ??なんだそれ??そんなのしらないのら。うーーーーーん、ちょっとあいつにきいてみるからまってるのら!!」
「おい、おまえといれってしってるか?」
引っ込み思案「といれ・・・・。きいたことはある・・・。だけど・・・まだいったことはなくて・・・ごめんなさい・・・・。」
(下界にはトイレを知らない人がまだいるのか・・・信じられない・・・)
(あ、あの人ならわかりそうだ。聞いてみよう。)
王子「あの、すみません、この近くにトイレはありますか??」
大将「トイレでごわすか??もうすぐそこでごわす!!」
王子「ありがとうございます!!」
(あったー!!ふー、あぶなかった・・・・。)
早足でトイレに入ろうとすると、ひとりの男に止められた。
秘書「ただいま社長が使用中でございます。少々お待ち下さい。」
(確かに人がいる。あれが社長か・・・)
(あぁ、もう限界だ・・・・はやくしてくれ・・・)
その時やっと社長が振り返った。
社長「いやーーーー、すっきりすっきり!!」
眩しすぎる笑顔に圧倒され、トイレに行くことすら忘れて立ちすくんでしまった。
(父さん、下界は今日も平和です・・・・。)
●まとめ
「古墳よりもはにわの方がもっと好き。」
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古墳が好き。
昔から社会科の資料集を眺めるのが大好きで、そのなかでも古墳の写真を見るのは結構好きだったし、最近おもしろい記事を見つけていた。ぜひ、読んでもらいたい。
「大人なオンナの古墳コーデ」
ツンとくるけど、嫌いじゃない。埼玉帰ったら、古墳いこうかな。https://t.co/iiIuh0JNeI
— くろみき (@96miki0113) 2016年4月28日
先日ちょこっと地元の埼玉に帰ったので、前述した記事のロケ地巡りを兼ねて「さきたま古墳公園」に繰り出してみた。「さきたま古墳公園」は実家から車で約30分の場所。やっぱり近いとなかなか行かないんだな。実際に間近で古墳を見るのはこれが初めてかもしれない。
駐車場からしばらくテクテク古墳に向かって歩いていると・・・
あったーーーーーー!!まずはここ!!
”背後からぐんぐんパワーを感じます。今の私は無敵かもしれない。” スポット。
オマージュとして、写真を撮ってみる。
キメ顔ができない私はこの写真を撮ることすら恥ずかしくて、背後からぐんぐんパワーも感じることができず、残念ながら無敵にはなれなかった。
「古墳を大切に」
シンプルだけど、重みのある言葉。
草がボーボーで隠れかけていたけど、これはきちんと心に刻んだ。
彼女が
”恵比寿、丸の内、銀座、古墳”
なのであれば、私はこんな感じだろうか。
昔は、東京に住むことに憧れていた。気がつけば東京の刺激よりも、今まで生まれ育った土地と鳥取の優しさが好きになった。
でも、ウエストマークしているのはユニクロのシャカシャカジャンパーだし、体もだらしないシルエットだし、古墳に申し訳ない。
そして、彼女のパワースポット、日本一の円墳にいよいよ登る。でも私は断然前方後円墳派。
なので彼女みたいな気合と覚悟も、前髪をオールバックにして可愛くなるタイプの広いおでこも持ち合わせていなかったので、とりあえず普通に登る。
実はさっきの写真撮影を終えたところで、なぜか飽き始めているので写真はもうない。
あんなにワクワクしながら資料集で眺めていた古墳なのに、イマイチ興奮できない。
頂上に着いたけど、彼女のように意識もモチベーションも高まることなく、いか焼きやビールを準備しているはずもなく、適当に小さく見える忍城を確認し、日本一の円墳を後にする。
せっかくここまで来たので、彼女の記事の最終段落にある将軍山古墳の古墳展示館も入ってみた。
もうこの段落については、突っ走る彼女の妄想に追いつくことができなかったので、コメントを控えたい。
ただ、最後の無駄に色っぽい写真と共に、
”pm18:00 いつもの場所でずっと待ってる”
と添えられている。誤解があるといけないので伝えておきたい。
古墳展示館は16:30が閉館時間なので、もしも埋葬されたミステリアスな彼に会いに行く場合は、気をつけてほしい。
●古墳に行ってわかったこと
「古墳は航空写真で見るのが一番興奮する。」
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滲み出る質感。
近所のふとんやさんの看板。
ここは本店で、ふとんのクリーニングや仕立てをしている場所らしい。
どうですか!!この文字から滲み出るふかふか感。
特に「足」の「口」の中で体育座りでふかふかに包まれたい・・・。ぜったい気持ちいい・・・。
でもこんなにふかふかな感じがするのに、よく見てみると曲線的な部分は少なく、直線が繋がってできている。それゆえ、ふかふかの中にもきちんとしっかりした部分というか、強さみたいなものがあり、ほどよくギクシャクしている不器用な感じが良い。
やっぱり一緒に寝るなら、優しすぎるふとんはダメだ。ふかふかなだけの優しすぎるふとんはきっと私を支えてくれない。優しさの中にも不器用だけど心地よい強さを持ったふとんがいい。
きっとこの文字のモデルは、だれかが毛筆で書いたものだろう。文字の流れに人の気配を感じる。書き順的なものと筆ならではの線の太さの変化がある。人の気配を感じる文字はなんだか心が安らぐな。
創業123年のふとんや「足立ふとん店」。やすらぎを求めにお店の方にも今度お邪魔してみよう。
写真を見てたら埼玉にいるとき石破しげるに顔が似てるって言われてたのを思い出した。最近自分でも似てる気がして、否定ができなくなってきた。
でも、鳥取に来てからは5回も「ゲスのアレに似てるね」って言われてる。
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カフェと喫茶店の違いを考える。
カフェと喫茶店の違いを私なりにふと考えてみた。
●カフェ
(漫画『奥田民生になりたいボーイ 出会う男全て狂わせるガール』)
(映画『モテキ』)
・店員も含めおしゃれな人しか許されない空間。(すっぴんなんて無理)
・店員のコミュ力高め。(やたらと話しかけてくる)
・一人でも余裕。(むしろかっこいい)
・パソコンはMacBook。(シールいっぱい貼ってある系)
・基本禁煙。(喫煙は外のテラスでかっこよく)
・座りづらい硬い椅子。(高すぎて足の置き場に困る)
・ちっさいテーブル。(プレートランチ頼んだら、なんも置けねー)
・音楽はボサノバ風カヴァー曲。(とにかく日本語以外の曲)
・周囲が気になりすぎて挙動不審に。(写真を撮るときはバレない角度で超微音カメラ起動)
●喫茶店
(アニメ『タッチ』より)
(ドラマ『去年ルノアールで』)
・店員は普段着にエプロン程度。(こちらも本当の自分をさらけ出せる)
・会話は必要最低限。(心地よい、ありがとう)
・一人でも余裕。(一部の友人からは変人扱いされるけど)
・パソコンより本。(電車内で読むのを少しためらうようなタイトルの本でも全然余裕)
・オール喫煙席。(禁煙してるのに吸いたくなる)
・ふっかふかの椅子。(足のやり場に困らない)
・一人でも四人席にご案内。(ナポリタン、ミニサラダ、コーヒー、本を置いても余裕のテーブル)
・音楽は適当なUSEN。(全く頭に残らない、これぞBGM)
・人間観察、店内観察し放題。(誰も私の行動に興味ない)
というわけで、もちろんカフェも好きだけど、喫茶店の方が今の私の体に合っていそうなので、鳥取の喫茶店に積極的に入ってみようと決めた。
鳥取駅から徒歩3分。サンロードにある「CAFE DE チャップリン」
くるくる回る看板が目印。そこから階段を下り、久しぶりに見た地下1階の立地にそそられる。
さっそくキュートなチャップリンが迎えてくれる。入店するなり急いでトイレを借りて、座ったのは広々4人席。
壁を見上げる。さやか&たかちゃん、ゆか&じゅん、みさと&誰かは今頃どうしているのだろうか。なんだかコレを残してるみんなの風景が想像できて、でもやっぱり別々の人生を歩んでいるんだろうなー、なんてことを考えてちょっぴりセンチメンタルになったり。
そして、頼んだのはナポリタン!!
ではなくマカロニグラタン♡
苦手な玉ねぎを懸念しながらどうしても食べたくて頼んだけど、なんとマカロニオンリー!奇跡!!こんなストレスなしでグラタン食べたの初めてだ。スプーンもかわいい。
そして、こちら。
最近は古いラブホテルくらいでしか見かけない書き込みノート。もちろん書き込んでみた。いつまでも残らないように、フリクションで。
この日は2年に一度の聖神社のお祭り1日目。お花代という名の寄付を求めて何人もの祭人が訪れるが、クールにはっきりと断る奥さんと奥で静かに本を読み続けているマスターがかっこいい。
そんなクールな2人だったけど、帰り際に勇気を持って話しかけてみた。
拍子抜けするほどいろいろしゃべってくれた。15分くらい立ち話したかな。
私が移住してきた旨を伝えると、「なんでこんな鳥取なんかにー?」なんて言いながら、なかなかマイナーなおすすめスポットを教えてくれるマスターと鳥取の安全性について教えてくれる奥さん。やっぱり住んでいる人が好きな街は素敵な街だ。
店内にも置いてあるこの本に掲載されていた。貴重な「純喫茶」らしい。
「純喫茶」をいやらしい喫茶店だと思っていたけど、違った。
調べてみたら、関東大震災後の「カフェー」の方が「特殊喫茶」「社交喫茶」と呼ばれ、いろいろ特別な楽しいサービスがついていたみたい。
うーん、奥が深いぜ、カフェと喫茶店。
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さよなら私 / みうらじゅん
最近の深夜のメンヘラ具合が深刻化してきたので、すがるような思いで本を読んだ。
思い返すと、ちょうど一年前に一度読んでいた本だった。
一年前の私は、悩んでいるようで悩んでいなかったのかもしれない。何かを考えているふりをして何も考えていなかったのかもしれない。さらっと読んでしまった記憶しかない。
あの時は週に5日会社に行き、週に1日バイトに行き、週に1日完全オフ。このサイクルを約6年間続けていた。
ただただ毎日が過ぎていく。やりたいことがたくさんあるのにできない。それを仕事のせいにしたり、バイトのせいにしたり、人のせいにしながらかわいい自分を守っていただけだったのかもしれない。
"何をしてもいいと、言われるほど困るものはありません。何だってできるはずなのに、何一つ才能がなく、何もできないことの悲しさに比べれば、いっそ不自由であってブツブツ世の中に不平不満をブチまけていたほうがマシ。"
だから、その時全く引っかからなかった文章が目に留まる。
仕事も辞めて、鳥取に移住した。自由な時間がたくさんある。やっとやりたい事が自由にできる!!それなのに幸せだと思っていたことが、時々とても苦しくなる時がある。
自分に期待しすぎていたのかもしれない。鳥取に移住したら、勝手に何か変わると思っていた。
"そもそも、自分探しなんて、まだ自分にはいい面が残っているはずだって信じてるわけでしょ?
探したあげく、最悪な自分しか見つからなかったらどうします?"
読んでいて、少しゾッとしてしまった。確かに自分に期待してなかったら、自分探しなんてしないな。
そして私の最大の課題、「いい人願望」。
"結局は自分がかわいくてしかたないわけで、立場の悪くなった自分をいかにその場から逃がしれやるか、そのことばかりで頭がいっぱいです。"
本当にその通りだ。もしかしたら、物心ついた時からこんなことを考えながら生きてきたのかもしれない。他人のことを考えているふりをして、自分のことばかりを考えていたのかと思うと、やっぱり落ち込むけど納得もしてしまう。
それに加えて、自分で勝手に作り出した「自分らしさ」や「理想の自分」もあるもんだから、メンヘラ状態に陥りやすいのだ。
"すべての悩みの原因は、自分があると信じていることなのですから。"
なかなか難しい本は読めないし、難しい事を考える事ができない私にも、少し考えさせてくれて、ヒントをくれる本。おもしろい話や優しい言葉の中に、ドキッとさせられるようなことが埋め込まれている。読み終えて、楽になるようなならないような、スッキリするようなしないような、でもなんか気づけてよかったかもなーと思える一冊。みうらじゅんは好きなことしてて、気楽でいいなーと単純に思っていたのが、申し訳ない。
また、1年後に読んだら違う言葉にいろいろ考えさせられるんだろうな。
というわけで、「くろみき春の定期本」に決定。
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