ガリ版で名刺を作ってみた。
明治、大正、昭和を生きた日本人とガリ版の縁は深い。たいていの人が一つや二つのガリ版エピソードを抱いている。(「ガリ版ものがたり」志村章子著より)
昭和生まれの私だけど、ついこの間まで「ガリ版」という言葉すら知りませんでした。
時代は1963年。
まず、タイプの異なるイケメン2人に魅了される。
水沼氏に頼まれ、「ガリ」を切るメル。
その横で、何かを刷り始める風間氏。
このシーンがとても印象的だったのと、このままではいつかイケメン2人に「ガリ」を頼まれても何もできず、話が発展しない。
というわけで、ガリ版をやりたいと思ったわけです。
ただ、道具もないし、仕組みもよく分からない。時間ばかりが過ぎていきました。
そして今。職とともに今まで当たり前に使っていた名刺がなくなりました。名刺は自分で作るしかありません。手書きのもの作りましたが、生産性が悪すぎる。こんな時こそ、あの「ガリ」だー!と思い立ち、移住前にワークショップに参加してきました。
そしてそこでの経験を活かし、名刺を作ってみました。
①デザインを考えます。
せっかく手書きだからおもしろいフォントにしようと思ったけどこれが限界。
②ロウ原紙に鉄筆を使い下書きします。
(私のは代用品で、スクリーントーンを貼るときに使うトランサーを使いました)
③ヤスリの上に移動し、鉄筆で念願のガリガリ。
(メルが頼まれていた仕事です)
結構筆圧が必要だし、思った以上に細かい調整ができない・・・これは修行が必要。
④いよいよ刷ります。
↑やっと揃えたガリ版セット(手作り感満載)
↑さっきガリガリしたロウ原紙と名刺になる紙をセッティングします。
↑ローラーにインクをなじませ刷ります。(メルの隣で風間氏がやっていた作業)
⑤できましたー!
じゃーん!
満足度は70%だったけど、もったいないので、25枚くらい刷ってみました。
後日、裏面も作ったけど満足度は40%。刷らなきゃよかった・・・
完璧に乾くまで、2〜3日かかるらしいです。
まとめ
・単色&文字だったら、意外と簡単にできる。
・電気がなくてもできる。
・そもそもガリ版て何?って人は、こちらのサイトを!(謄写版(ガリ版)のサイト|10-48.net)ここのワークショップに行ってきました。
・刷り作業中は無心になれる。心が落ち着く。
・ガリ版ができたところで、イケメンから「ガリ」を頼まれることはない。
今日はいい天気だ。”上を向いて歩こう。”
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