鳥取1年記念日の2日後。
はじめての鳥取旅行から、11月11日でちょうど一年が経った。
ただ、砂丘が見たかった。
植田正治ごっこがしたかった。
ひとりだったのでできなかった。
でも、ラクダに乗れた。
パンケーキを食べた。
たくさんの知らなかった人たちに出会えた。
仕事を辞めたかった。
人間関係をリセットしたかった。
もっと面白いことをしたかった。
何もできないのは、環境のせいだと思っていた。
仕事のせい。
埼玉のせい。
変われる気がした。
4月、友達も親戚もいない鳥取に引っ越した。
さらにたくさんの人と出会った。
自由な時間。
非現実的な現実。
たのしい。
不安。
さみしい。
自分の弱さを知った。
たくさんの人と仲良くなった。
いろいろ誘ってくれる。
手伝い。
バイト。
仕事。
刺激的。
たのしい。
不安。
八方美人。
結局自分から何もできない。
自分の無力さを知った。
さらにさらにたくさんの人と出会った。
職業訓練。
決められた毎日。
収入。
安心する。
わたしは、ゼロからイチを作り出せない。
作り出す熱量もない。
考える力もない。
本当の自分が見えてくる。
きれいごとばかり言っていられない現実。
現実と理想の幅がありすぎて、どんどんどんどん自分が嫌いになる。
仕事を辞めてまで、鳥取に来た意味あったかな。
旅行だけでやめておけばよかったのかな。
そしたら、今頃どうしてたかな。
いろいろ気づくのが遅すぎた。
親のありがたみ。
友達のありがたみ。
恋人のありがたみ。
福利厚生のありがたみ。
スタバのありがたみ。
仕事のありがたみ。
埼玉のありがたみ。
槇原敬之のありがたみ。
20代で気づきたかったな。
でも、鳥取に住んでいなかったら、今あたりまえのように会える鳥取のみんなと知らない人のままだったんだ。
新しい友達。
アーティスト。
喫茶店のおかあさん。
喫茶店のおじさん。
青い海。
砂丘。
おいしい刺身。
おいしいちゃんこ。
おいしいうどん。
蟹汁。
大山の新米。
やっぱり来てよかったかな。
11月11日を迎えて、ついセンチメンタルな気分になってしまった。
そういえば「麻雀クラブ ナポレオン」のドアのシールが新しくなっていた。
最近 ↓↓↓
出会った頃 ↓↓↓
まるで、イトーヨーカドーの看板がセブンアンドアイに変わってしまった時のような衝撃。さみしいよ。
あって当たり前だなんて思っていたら、あっという間になくなってしまう。
看板も仕事も人も、その時の出会いと過ごす時間を大切にしないといけないんだね。
ナポレオン、教えてくれてありがとう。そしてさようなら。
鳥取の冬が始まる。
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