うわさのDo It Yourself
いよいよ埼玉から鳥取に引っ越し、「ほしくら」という鳥取市吉方温泉にあるシェアハウスに住み始めています。
さっそく私の部屋にになる予定の一室の床をフローリングにしました!!
最初はこんな感じの部屋。なんとも言えないレトロさなんだけど、愛せそうで愛せない。
まずは、部屋一面に貼られた体に悪そうなホコリまみれのカーペットをはがす!!
でかいので、切る!!
突っ込む!!
木を切る部隊と釘打ち部隊に分かれて作業!
作業すること、約5時間。親指を何度も金槌で叩きながら、みんなのおかげで部屋の8割終わりました!ありがとう!!はぁー、床がすべすべで気持ちいい。
初めてのDIYだったけど、想像以上の楽しさと達成感を得ることができました。誰かに任せっきりでやってもらったら、失敗はただの失敗にしかならない。自分たちでやると、失敗した箇所が愛おしい。失敗が思い出として残るのは、DIYマジックだなーと思いました。
これは、自分の仕事だったり、暮らし方だったり、生き方にも当てはまる気がする。大体不満を持ってしまう時は、人任せになっている時だな。
というわけで、住む場所も、仕事も、生活も、生き方も、愛おしく思えるように鳥取で成長していこうと思います。
次は壁塗りたいなー。
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樗谿グランドアパート
鳥取市の指定文化財になったばかりの木造2階建ての建物。それを記念して、この日だけ一般公開された。昭和5年に医院として建築され、その後は進駐軍将校の宿舎として使われることになり昭和21年に一部増改築されているとの事。
ぱっと見の第一印象は、まさに「和洋折衷」。
日本らしいしっかりとした瓦屋根と右下の洋風の柱に、なんとも言えないわくわくする違和感。
中に入ると、取り憑かれたように写真を撮りまくってしまった。
お気に入りの1階ダンスホール。
何ですか、このかわいさは。色使い、天井と照明、落書きの人魚。部屋のレベルも落書きのレベルも高すぎる。
そして、非常口とは思えないキュートなドア。
2階ゲストルーム。
もう、夢のような窓。かわいいネグリジェ姿でこの窓を開けて、清々しい朝日を優雅に浴びたい。
気づけば、36枚撮りフィルムを1本まるまる使いきっていた。現像が終わったら、改めて写真をアップしよう。
実際アパートやホテルとして使われていた時期もあるらしいこの建物。こんなシェアハウスがあったら素適だなー。ここに住むなら、絶対ネグリジェ買う。
サイタマ→トットリ
2016年4月22日、鳥取に移住しました。
初めて鳥取に来たのは去年の11月。鳥取砂丘を見るためだけに決行した1泊2日のひとり旅。
1日たっぷりと砂丘を楽しみ、ビジネスホテルにチェックインを済ませ、夕飯を食べに街に繰り出した。なんとなくフラフラしていると一軒のカフェを見つけ、食事を済ませた後にコーヒーを飲もうと立ち寄った。そこが、Book Cafe ホンバコ(http://honbako-tottori.com/about/)だった。リノベーションというものを初めて目の当たりにしたのもその時だった。それまでは、リノベーションという言葉は知っていたけど、都会だけのものだと思っていたし、意識高い系で飛び抜けたおしゃれなイメージしかなくて、漠然とした憧れはあったものの、身近で感じることはほとんどなかった。もっとリノベーションのことをいろいろ知りたいと思ったのと、何よりそこに集まる人たちの面白さと温かさに完全に魅了されてしまった。鳥取に行ったとしても、あの日じゃなかったら、ひとり旅じゃなかったら、あの道を通らなかったら、この人たちに会えなかったと思うと勝手に運命すら感じてしまう。
話している中で「移住しちゃえばいいじゃないですか!」って何度か言われて、きっと冗談だったと思うけど、私は本気にしてたな。ここに来れば、何か変わるかも!って思えた。
そして、年明けの1月には住む家も決まり、2月には仕事も辞め、いよいよ具体的に話が進んできた。最初はワクワクしかなかった移住も、予定が近づくにつれ、やっぱり不安になったり、寂しくなったり、自分の弱さに負けそうになったけど、珍しく有言実行してみた。
今までは、飛行機と新幹線と列車でしか来たことのなかった鳥取。でも、今回は旅行じゃない。移住するのだ。
2016年4月21日、できる限り旅立ち感を演出するため、品川まで見送りに来てもらい、夜行バス<キャメル号>に乗り、鳥取へ出発することにした。
当日、バスのチケットを印刷し忘れ、出発直前にコンビニまで猛ダッシュするはめになる。なんとか出発3分前にバスに乗り込んだものの、見送りに来てくれた人とドラマチックに別れを惜しむ時間が全然ない。せっかくの旅立ちの計画が台無しだったけど、無事に到着。
鳥取に来たら何か変わるかも!と思っていたけど、やっぱり自分を変えるのは、自分でしかない。でも、鳥取はやっぱり魅力的な場所だ。毎日鳥取の刺激にもまれながら、自分の弱さとも向き合いながら、強く楽しく生きられるようになりたいと思う。
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終わりなきハム。
この出会いも、やはり春だっただろうか。
外を歩きたくなる春、歩きでしか経験できない出会いがあるのだ。
ハムではないが、一緒に製造されているであろう鮮やかな橙色のソーセージが目に飛び込んでくる。橙色と紺色の組み合わせは、わたしの大好物である。
車だったら、ここまでしか見えないだろう。
でも、この日のわたしは歩きである。人通りもゼロ。お店も休み。人目を気にせず、高崎ハムと見つめ合う。
「ハ」「ム」の文字に注目してほしい。小さいけれど、とめ金がきちんついているではないか。もうこれは、立派なソーセージである。
しかし、普通ソーセージのとめ金は両端に付いているものだが、この「ハ」「ム」にはおわりのとめ金が存在しない。
これには、とめ金をすることで「高崎ハムの限界を決めてしまわないように」という末広がり的な想いが隠れている、と推測。
実際、高崎ハムは、昭和13年から今もなお70年を超える歴史を持つ高崎ブランドとなっている。
いつか、この「ハ」「ム」の秘密に迫りたい。
代わりのものなんてない。
場所:休憩室
看板でもなんでもないし、完全に手書きの文字。
黒いマジックの縁取りと丁寧な格子状に色付けられた「ありがとう」。
縁取りは同じものの、緑一色でワイルドに色付けられた「いってらっしゃい」。
休憩室にある限られた種類のマジックが生み出す独特の色使い。
そして、終盤に向かうにつれて徐々に出てくる面倒臭さ。
最初の「あ」と最後の「い」を比較すれば、一目瞭然である。
「ありがとう」「いってらっしゃい」。ありふれた言葉の中に風景や人柄がにじみ出ている。
あぁ、文字は言葉以上に、こんなにもあたたかいものなのだ。
わたしがある一定の文字たちに魅了されている理由の一つがこれなのかもしれない。
読みやすく整った文字も大切だけど、人間臭い文字も魅力的だ。
街にあふれる文字たちにも、きっとたくさんの人柄や想い、背景が込められているはずだ。そんな素敵な文字たちをわたしなりに紹介していきたい。