おばあちゃんち。
お盆に久しぶりにおばあちゃんちに行った。
久しぶりと言っても、実家から20分ほどで着くおばあちゃんち。子供の時は、毎週日曜日に必ず通っていたほどで、全然夏休みのネタにならないおばあちゃんちだった。
人前では普通ぶって「おばあちゃん」と呼んでいるけど、子供の時から「ばーば」と呼んでいるので、30歳を過ぎた今でもおばあちゃんのことは「ばーば」と呼んでいる。
ちなみに「おじいちゃん」は9年前に亡くなってしまったけど、「じぃ」と呼んでいる。決して執事を呼ぶような「爺っ!」みたいな強い感じではなく、孫が呼ぶかわいい感じの「じぃ」である。
しかし、別に呼び方のカミングアウトをしたかったわけではなく、久しぶりにゆっくりとおばあちゃんの家で過ごしていたら、懐かしいもの(私にとってだけだけど)がたくさんあったので勝手に紹介しようと思う。
※やっぱり少し恥ずかしいので、ここからは普通におばあちゃん・おじいちゃんで話を進める。
まずは、電話の横に下げてある、よく電話をかける人たちの電話番号一覧表。おそらく1992年、某石油株式会社から日めくりカレンダーをもらい、それを使い切ってからは便利な掲示板として、おじいちゃんとおばあちゃんの大きなメモとして、20年以上使われているのであろう。やはり電話番号には、携帯電話の番号が一つもない。
そして、右側の手紙などを一時保管しておく入れ物。これも物心ついた時から、ずっとある。手紙は一通も入っていないし、こちらも掲示板と化していた。
そして、ぜんまい時計。
たぶんずーっとここにいる。絶え間なくコチコチコチコチ鳴っているのが妙に落ち着く。おじいちゃんがいた頃は、よくぜんまいを巻いているところを見ていた気がするけど、今はたぶん隣に住んでる叔父ちゃんが巻いてくれてるんだろうな。
よく見るとなかなかかわいいフォントの数字だ。
それと、こちらも柱にずーっと貼ってある温度計。目盛りが全滅で、なんだかわかんない。でも、全体的にかわいいのでよし。
そんな中でも、一番懐かしく感じたのはコレ!
台所にあるレトロで超かわいい調味料入れ。たぶん、30年以上現役だ。形見に欲しいな。
同台所。相変わらずこの乱雑にぶら下げつつ、見せる収納を続行中のおばあちゃんが大好きだ。
寝室に移動。ここは本当に久しぶりに足を踏み入れたかも。
無駄に強そうな龍と、隣で冷静に龍を眺める貫禄のあるヒゲのおじさん。子供の時お泊まりすると、寝るまでずーっと布団の中から眺めてたっけ。どうもお久しぶりです。
この緑の延長コードもずーっとある。
このコードの絡まり具合を見ると、もはや延長コードとしての役割を果たしているのか謎だけど、これもめっちゃかわいい。形見その2に決定。
洗濯物公開になっちゃうけど、これもたまんない。
丈夫そうだし、すっごい干しやすそう。カルピスソーダみたいな洗濯ハンガー。
脱衣所。このコンクリート壁にどうやってくっつけてあるのかわからない「キリンモータース 岡金次郎」さんから頂いたであろう大きな鏡。
岡金さんは、ずっとおばあちゃんちの脱衣所でみんなの裸を見守ってくれてるんだね。ありがとう。
お風呂場。
今までなんとも思ってなかったけど、お風呂場に洗濯機があるなんて結構斬新。不揃いな石のタイルとステンレスの浴槽がいいんだよなぁ。おじいちゃんとよく一緒に入ったな。おばあちゃんともよく一緒に入ったな。初めて一人で入った時は、おじいちゃんの真似してカミソリを顔に当てて遊んでたら、顔が血だらけになってたな。うん、無事でよかった。
おばあちゃんは、昭和3年生まれの88歳。まだタバコも吸ってるし、相変わらず元気そうだった。
太巻きの中身を全部食べてから、残った海苔とご飯をコンパクトに潰して小さい口に運んでいた。近所の神社の夏祭りのことを楽しそうに話してくれた。なんだかとても幸せな時間だった。
金髪になっても、銀髪になっても、笑って迎えてくれるやさしいおばあちゃん。
まだ予定もないのに、少し結婚資金もくれたおばあちゃん。
30歳超えてるのに、おこづかいをくれるおばあちゃん。
心配するからって、仕事を辞めたことも、鳥取に住んでいることも、まだ言ってないんだ。
だから、埼玉に帰った時にはちゃんと顔出すね。
二人で話してる時、こっそり動画撮ったんだよ。鳥取に帰ってきてからも、毎日おばあちゃんの動画を見て癒されてるよ。
ありがとう。
今度はちゃんとカメラを持っていって、大好きなおばあちゃんちとおばあちゃんを記録しよう。
あれ?こんなにセンチメンタルになる予定じゃなかったのにな・・・
うーん、ホームシック・・・(笑)
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